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【第3回】出入りを限定する

【概要】

 

今回のテーマは、クラウドんぶり会計コンセプト(1)の「出入りを限定する」です。

 

江戸商人の知恵である、本来の意味での「どんぶり勘定」の「どんぶり」とは、商人がお金の出し入れをしていた前掛けのポケットのことでした。

 

何が商人の知恵かと言いますと、お金の出し入れを「限定」していたことにあります。

 

すなわち、極端に「出入りを限定する」ことにより、入出金内容を常に明確にすることができて、キャッシュフローの把握が常にできるということです。

 

この「出入りを限定する」が本当に実現出来たら、クラウド会計ソフト活用の約半分はマスターできたと言える位、大切なポイントです。

【1】事業用の銀行口座を用意する

 

経理・会計がうまくできなくなってしまう理由の1つに、「銀行口座の入出金内容がわからなくなってしまう」ということがあります。

 

これは、特に個人事業主の方に多く見受けられます。

 

つまり、家計の銀行口座と事業用の銀行口座を明確に区別していないということが原因です。

 

個人事業主でも、法人企業でも、まずは、事業用の口座を用意することから始めましょう。

 

 
 

【2】銀行口座のネットバンキング登録をする

 

クラウド会計ソフトを活用するには、ただ事業用の口座を用意するだけでなく、「ネットバンキング」の登録が必要です。

 

個人事業主の方は、その事業主の個人名義の銀行口座で十分で、個人口座でしたらどの銀行も、ネットバンキング登録は無料です。

 

また、個人事業主でも「屋号名義」の口座を用意した方が、お客様に対する信用が上がるということもありますので、個人名義と屋号名義の両方を用意することも有効です。

 

例)個人名義:会計 良郎
  屋号名義:クラウドパートナー 会計 良郎

 

法人企業の方は、もちろん法人名義での口座をお持ちと思いますので、ネットバンキング登録をすることで、クラウド会計を活用できます。

 

ただ、法人口座の場合は基本的に手数料(約2,000円/月)がかかってしまいますので、その点ご留意ください。(多少費用がかかるとはいえ、銀行口座明細情報が自動で連携されますので、会計ソフトへ手入力する時間と費用を考えたら、いずれにしろ格安です)

 

【3】おすすめの銀行口座は?

 

クラウド会計ソフトを活用するうえでお勧めする銀行は、法人・個人名義の場合は、ほぼ全ての銀行に対応していますので、特にお勧めというのはありません。

 

都市銀行にしろ、信用銀行にしろ、お取引上でご都合のよい銀行を選ばれて問題ないと思います。

 

一方、屋号付口座は、ある程度限定されます。クラウド会計ソフト活用のためには、
・屋号付口座が設立できる
・ネットバンキングが使える(できれば無料で)

という条件が必要なのですが、現時点(2015年5月)では、

・ジャパンネット銀行
・楽天銀行

の2つのみとなっています。

 

クラウドんぶり会計メソッドでは、知名度、サービスの質(セキュリティ、VISAデビット等)の面で、個人事業主の屋号付き口座は「ジャパンネット銀行」をお勧めしています。

 

【4】銀行口座連携の方法

 

では、具体的な銀行口座連携の方法に進みます。

 

具体的な操作方法については、サービス元の「freee(会計フリー)」のサイトのヘルプ案内が、最も的確で、かつ最新(システム変更)となりますので、このマスター講座では、具体的な操作方法については、freeeヘルプ上の該当ページも合わせて案内することにいたします。

ビデオ解説
 

【5】クレジットカードも事業専用のものを用意する

 

クラウド会計ソフトの口座連携の更なる特長として、銀行口座だけでなく、クレジットカードも口座の1つとして登録することができます。

 

このクレジットカードを口座登録、という概念が、最初は「?」となってしまうのですが、この辺りを固定概念にとらわれずに、やわらかい頭で対応することが、クラウド会計を使いこなす大切な要点になります。

 

クレジットカードを口座連携する時の原則は、

 

・事業専用のクレジットカードを用意して事業経費以外には使わない
・freeeに連携している事業用の銀行口座から引き落とされるようにする
・ネットから明細が見れるサービスの登録をする

 

ということになります。

 

事業用も個人用もごちゃまぜのクレジットカードをただ登録するだけでは、余計に複雑になりますので、お勧めしません。

 

【6】やわらか頭で理解する概念「クレジットカードも口座の1つ」

 

クラウド会計では「クレジットカードも口座の1つ」と考えます。

 

より正確に言うと、
「クレジットカードは一時貸付が可能な銀行口座」の様に捉えます。

 

つまり、クレジットカードを、月初の時点で「残高0円のクレカ銀行口座」と考えてみます。

 

そして月中に、経費をカード支払いしますが、その行為は、単にカードで経費を払っているというのではなく、お店で「クレカ銀行口座」のカードを使って、その場でお金を借りて、その場で支払っているというイメージです。

 

そして、ある月の間に総額100円の買い物をしたとすると、「クレカ銀行口座」に100円の借り入れをしている状態になります。(もちろん無利息)

 

そして、翌月に銀行口座からクレジットカードの支払額が引き落とされるという取引は、その銀行口座からクレカ銀行口座にお金を移し替えて、借入金を0円とする行為として捉えるのです。

 

だから、クラウド会計では銀行口座と銀行口座のやりとりはもちろん、銀行口座とクレジットカードのやりとりも「口座振替」という概念になるのです。

 

この点が、理解できないと「クラウド会計ソフトは訳わからん!」となってしまいますので、是非、新しい概念として理解してみてください。

ビデオ解説
 

【7】その他の取引もできるだけ「出入りを限定する」

 

クラウド会計を使いこなす最大のコツが「出入りを限定する」なのですが、上記までの銀行口座やクレジットカードを事業用のものを用意して、口座連携するだけでなく、その他の取引もできるだけ「出入りを限定」します。

 

たとえば、

 

・売上入金は全て銀行口座を通してもらう

・経費、仕入支払いもできる限り銀行口座を通す

・現金の経費精算もスマホを使って簡単シンプルに行う

・現金入金がある事業でもアプリなどを活用してシンプルにする

・請求書もクラウド会計から出す(自動的に仕訳・消込ができる)

 

などなどです。

 

これらを徹底することで、クラウド会計ソフトは飛躍的にその能力を発揮してくれます。

 

それぞれの詳細は、次回以降で詳しく説明していきます。

以上で、「出入りを限定する(事業用の各種口座をネット連携)」のポイントは終了です。

 

このことは、クラウド会計を行う上で、必須の運用方法になりますので確実にマスター・運用していってください。

 

それでは、第4回に進みます。